冷え性と不妊症 ②

お悩み別豆知識

お話した冷えと不妊症の関係 (続)

以前、冷えを訴え来院された患者さんは、現在6W、心拍を確認されました。 相変わらず足の冷えを感じますが、妊娠は継続されています。 冷えから起こる流産なら現在、妊娠継続していないでしょう。

冷えと不妊説

女性は、筋肉量が少ないため血液を送りだす力が少ないから・・・ 
これは、送り出すのは心筋であって、筋肉の力を必要とするのは静脈です。静脈弁は、一分間に5~6回の開閉しかしないため戻す力が弱い=筋収縮の力で心臓に戻す。 筋肉量は、関係ないですね。

自律神経の乱れから体温調整機能低下を招く=冷え=不妊の考え。 

自律神経中枢は、視床下部にあり視床下部には、体温調節、抗利尿ホルモン、血圧、心拍数、摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠、子宮筋収縮などに作用します。そう考えると、自律神経の乱れはFSH,LHの分泌に問題が起こるかもしれませんが、冷えは付随症状と考えられます。即ち冷え=不妊の関係は薄いと思われます。

血行不良による冷え。

これは、末梢の冷えの場合は違うと思います。末梢は毛細血管です、体温保持の血管ではなく体温調整の血管だからです。 卵巣、子宮は動脈から栄養を受けて、血液による熱量をもらっています。

以上の考えから、個人的には、冷えと不妊は関連性が薄いと思います(個人の感想です)

しかし、このまま、無事に出産まで迎えて頂きたいと思います。


一覧に戻る

ご予約・お問い合わせ
WEB予約はこちらから