自然免疫系

お悩み別豆知識

寒くなりましたね・・・風邪ひいちゃいますよ。
そう、風邪ひきました。喉の痛み、鼻の痛み、黄色と血が混ざった鼻水と散々でした(。´・ω・)。と言うことで、今回は免疫のお話をします。

身体は、細菌やウイルス(病原体)が体内に侵入すると、自然免疫系が働いてくれます。インフルエンザの予防接種をして得る免疫は獲得免疫で、自然免疫系ではないです。

始まりは、病原体が体内に侵入すると、肝臓で造られて血液・リンパなどに存在する可溶性タンパク質(補体)が進入者(病原体)を覆う(マーキングの様な感じです)。
この補体がマクロファージ(食細胞)を誘導し、補体の一部(大まかな)と結合して病原体を、マクロファージ内に取り込み、食細胞と言われているマクロファージが食べちゃいます。
このマクロファージが、働くことにより炎症性サイトカイン(伝達物質)を分泌し、感染組織の腫脹・発赤・痛み・熱感を生じさせます。炎症の四徴候と呼ばれる症状です。
サイトカインの中のケモカインと言う物質の働きにより、食細胞の一つの好中球を呼び寄せます。普段は血管の中にいますが、血管の透過性を利用して血管外にでてケモカインに誘導され感染組織に駆けつけます。駆けつけた、好中球は病原体を攻撃して死んでいきます。その死骸が膿です・・・頑張ってくれたのですね!!

因みに、口腔や気管部には30憶個の好中球がワラワラしています。口の中は病原体の宝庫です。家に帰ったら【うがい・手洗い】をしっかりしましょう!!

最後に登場するのがNK細胞です。NK細胞もケモカインに呼び寄せられ病原体を攻撃しますが、その攻撃の仕方がスマートで、アポトーシスという状態を起こします。細胞自滅スイッチを押すだけのスマート攻撃で、自滅したらマクロファージが処理しておしまい。
 
以上が自然免疫系ですが、まだまだ細かな働きをしている物質がありますが、割愛します。
しかし、凄いですね。人間の身体は。


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