いろいろな鍼

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蜂鍼療法(アピセラピー)

ミツバチの尾部から針を抜き患部へ刺す療法で、羽化してから20日以降の働きバチを使用する。 ミツバチの針は体から取れにくい構造になっているため針を抜くと腸まで抜けてしまい生きてはいられなくなってしまう。

西洋ミツバチが最適で日本ミツバチでは効果が少ないとされている。
海外では「アピセラピー」と呼ばれ、アピ(蜂)セラピー(療法)のラテン語の意味である。

歴史は古く、古代エジプトでは紀元前2000年頃より行われていたとされる説もあり、紀元前にギリシャで活躍したとされる『医聖』こと「ヒポクラテス」の残した文献にも記載されている程である。 中世ヨーロッパでは『リウマチ』に効果があるとして行われていた。

最近では、『多発性硬化症(MS)』の治療にアメリカ・カナダで使用されている。

日本では1920年頃より研究が行われていて世界では10か国以上で認められ、
中国の中医学には「蜂鍼科」が設置されている医療施設もあるほど盛んに行われている。

ドイツ国立ガン研究所の見解で、職業別ガン発生率を調査したところ養蜂家のガン発生率が著しく少ないことが解り、その理由としてハチミツやローヤルゼリーの摂取量ではなく、養蜂家は職業上、頻繁にミツバチに刺されていることからであると結論をだしている。

このように難治性の疾患に効果があるという報告が多数あるが、蜂毒の成分にアレルギー反応を起こす方や、中には蜂毒によるアナフィラキシーショックによって命にかかわる事故もおきているので素人が簡単に手を出してはならない。

ミツバチ一匹は0.1mgほどの蜂毒を持っていて、その成分の中にはペニシリンよりも強力な抗菌効果があるものもあり、作用は、蜂鍼が患部の皮膚に刺さると蜂毒が皮下に浸透して血行を良くして炎症を抑え痛みを和らげて細菌やウイルスを殺し、神経系・免疫系を賦活させる。 免疫力を上げる効果も期待され各方面での研究が行われている最中である。

日本以外の国では中国・韓国・台湾・フィリピン・マレーシア・インドネシア・エジプト・ロシア・イギリス・ポーランド・ドイツ・ブルガリア・アメリカなど様々な国で研究が進められている。


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