にんじん

お悩み別豆知識

身体にいい食べ物と栄養の話です。  今月はにんじん!!
にんじんは、大体六月位に種まきをして十月位が収穫時期になります。 にんじんには、西洋種と東洋種があり、ふつうに出回っているのは西洋種です。 関西地方でよく食べられる赤みの強い金時にんじんが東洋種のにんじんです。 また、お正月用として一部の地域に出回る、ごぼうのような長いにんじんも東洋種です。 最近はミニキャロットという、一口サイズの可愛らしい西洋にんじんが人気を呼んでいます。

西洋種の方が栽培が簡単で、栄養面から見てもカロテンの含有量が多いなどの特徴があり、最近では東洋種の影がすっかり薄くなってきました。 金時にんじんの色が濃いので、一見ほかの品種よりカロテンが多く含まれているように見えますが、あの赤さはアントシアンという色素によるもので、カロテン含有量とは関係ありません。

根にも栄養がいっぱい
にんじんにはカロテンと言う名前の由来にもなっているくらい、人参にはたくさんのカロテンが含まれています。 β-カロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。 

また、油との相性がよく、揚げ物や油炒め、バターソテーなどのように、共に摂取することでビタミンAの効果が増すそうです。

にんじんの葉にも大変栄養があります。 しかも驚くことに根の栄養価と比べてみると、ビタミンAは2倍以上、たんぱく質は3倍、カルシウムは5倍、脂質、含水炭素、鉄分、どれも葉のほうが豊富に含んでいることが分かりますね。 刻んで醤油で煮たり、炒め物や揚げ物にも向いています。 軟らかい若葉はサッと湯がいておひたしやゴマ和えにするのもおすすめです。 一般のスーパーなどではなかなか葉付きの人参は見かけませんが、有機野菜を取り扱っているお店などで買った際には葉っぱごと使うようにしましょう。

注意してください
にんじんには、ビタミンCを破壊する「アスコルビナーゼ」という酵素が、含まれています。しかし、人参を煮たり揚げたりして加熱調理、あるいはレモンやお酢をかけると、この酵素の働きを抑えることができます。


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