血液型と免疫力

お悩み別豆知識

『血液型によってかかりやすい病気がある』と断言した、東京医科歯科大学 藤田 紘一郎名誉教授によると
一般的に知られているABO式血液型ではO・B・A・ABの順に免疫力が高いといわれている。
人間や動物に血液型があるのと同様にABO型の血液型を持つ病原体が存在し、同じ血液型の人間を好む
傾向にある。 また、血液型を持たない病原体でも特定の血液型を好むことがある。

A型

日本人の38%を占める、几帳面でストレスを溜めやすいのでストレスが誘因となる疾患の心筋梗塞・動脈硬化や生活習慣病の糖尿病になりやすい。 また、ヨーロッパ心臓病学会は2008年に『A型の人間が心疾患にかかる危険性は他の血液型の2~20倍である』という研究結果を発表している。
最も注意が必要な病気は胃ガンである。 胃ガンの誘発因子であるヘリコバクター・ピロリ菌はA型を好む傾向が強いといわれ、そのほかの消化器系のガンにも注意が必要である。

O型

4つの血液型の中で最も免疫力が強く、ストレスを溜めにくい性格で古くから肉食を好み感染症に対する抵抗力が強い。 しかし、A型と同様にピロリ菌に好まれ胃潰瘍や十二指腸潰瘍になりやすいO型はA型よりも十二指腸潰瘍で30%、胃潰瘍で15%もかかりやすい。 古くから肉食を好んでいたためか胃酸を分泌しすぎるようである。
胃ガンや大腸ガンには比較的なりづらいが、十二指腸潰瘍に特に弱い性質を持つ。
メキシコなどの中南米は90%がO型なのでO型を好む病原菌類が多く旅行の際は注意が必要である。

B型

O型に次いで免疫力の強いB型ですが、サルモネラ菌や病原性大腸菌などはB型を好む性質がある。 また肺炎の原因となる肺炎球菌にはB型の性質を持つものが多いので肺の病気には注意が必要である。
最近、日本で増加しつつある結核菌への感染率はO型と比較すると10%も高いとの報告がある。
これらの感染症だけでなく糖尿病や筋萎縮性側索硬化症などの自己免疫疾患にもかかりやすい。

AB型

4つの血液型の中で最も免疫力が弱いとされているAB型、その割合は全人類の5%以下でA型の白人種とB型の蒙古種が交じって生まれた一番新しい血液型で1200年程前に初めて誕生したと言われている。
A型とB型の2つの耐性を持ち、アレルギーかかる確率が低く自己免疫疾患にかかることも少ないがAもBも受け入れてしまうため、ある種のガンにかかりやすく両方の短所を受け継いでいるので一番短命である。
感染症に弱く、歴史的に天然痘や梅毒などの流行時にAB型の人口が著しく減少したこともあるという。

ちなみにネコと豚はA型、ゴリラ・クジラ・牛はB型、カエルはAB型の割合が多いそうです。

参考文献 『血液型の科学』 藤田紘一郎著


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